プチ哲学/佐藤雅彦
遅ればせながら読みました。
絵によるエピソード+それに含まれるプチ哲学というパッケージ。
個人的には、二匹の小魚をモチーフにした「不変ということ」という一番巻頭にあるエピソードと、「情報がないという情報」というエピソードが心に残りました。
「不変ということ」
周囲の環境が変わったとしても、自分の中や他人との関係性がかわらない「不変」ということ。モチーフでは、池で泳いでいた二匹の小魚が、捕まえられて水槽の中に移動するんだけど、二匹の愛は変わらず続くという不変を描いています。こういう意識を心に持っていると、環境変化や何か大事件があってもうろたえずに済むところもあるなと。
「情報がないという情報」
引いてみるとロジカルシンキング的な内容なのですが、「情報がない」ということを「情報」として捉えるという発想に、ちょっと目から鱗が落ちました。100%の回答が出るわけではなく、確証の高い仮説を構築する、ということになるのですが、「情報がない」ということを味方につけるセンスを、いざというときに発揮できるかどうか、というのは日ごろの発想転換のトレーニングや習慣によるなと。
全般的には、「考えることって面白い」というメッセージです。
私は、考えること自体はむしろ好きなのですが、凝り固まった考え方を知らず知らずのうちにしているな、ということを再認識できる内容でした。最近手なりで仕事しているな、と思う人にも一読の価値あると思います。



